【後援事業】小田原短期大学昆虫体験研究プロジェクト「ホタル観賞会」が2年連続でキッズデザイン賞「子どもの参加・参画部門」を受賞。昨年の第19回(子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門)に続き、2年連続での受賞となります。

「ホタル観賞会」は、現代、日本の多くの子ども達が、都市部または、緑地や水辺などの自然空間が乏しく植物や昆虫などを身近な生き物と直接かかわることが殆どない環境で暮らしています。そんな子どもたちが昆虫と出会いを通じて、情緒の安定、好奇心、自然観へのまなざしを育む機会を創設することを目的として小田原短期大学昆虫体験研究プロジェクトのホタル観賞会グループの手で2023年から毎年、東京都内で実施されています。その中では、視覚・聴覚・触覚に訴える五感体験を重視して、年齢や発達段階を問わず、安心して参加できることに重点を置いた設計がなされています。
本来、ホタルは初夏の夕暮れから清流のほとりで静かに、また幻想的な光を放ちフワフワとゆっくり飛んでいきます。こんな光景は子ども達ばかりでなく、保護者さえもあまり目にしたことのない光景ではないでしょうか。ホタルの光は淡く、ゆっくりと点滅することで幻想的な感覚に誘い込まれるのですが、一方で視覚的には強い印象を与え、自然への一体感や生命の神秘への感受性を喚起する存在と感じさせられます。

ホタル観賞会」開始前の会場準備の様子
「ホタル観賞会」は、子どもが日常生活では得がたい感動体験を通して、自然に親しみや興味を抱くきっかけとなること、また幼児期は、五感を通じた自然体験が情緒や認知の発達に密接に関わる時期であることに着目して、都市部における自然体験が親子それぞれにもたらす情緒的・認知的変容の特徴を明らかにしようとこのような体験会を実施し、都市部での自然体験を対象に、幼児と保護者それぞれの視点から情緒的・認知的変化を包括的に分析した実証研究を行っています。その結果として、ホタルとのふれあいが、ホタルに対する恐怖感を和らげ、親しみや好奇心を引き出す効果をもつことが確認されたとしています。
弊会は、名称として掲げる「外あそびを推進する」活動を推進する中で、外で遊ぶことを選択しない子どもたちがいることも認識しています。IT/AIの急速な普及は、日本をゲーム大国に押し上げ、スマホが子どもたちの生活の一部となり、コロナウイルスによる外出禁止の時期、異常気象/猛暑の夏と外あそびを子どもたちから遠ざけるような様々な要因が飛び出してきています。確かに、過度な紫外線の暴露は人にとって有害です。しかし、適度な紫外線は、人の成長や健康維持にはとても重要です。だからこそ、本会は子どもたちに外で光を浴びて体を動かすことを推奨しています。
家の中で遊ぶ子どもたち、外に出たがらない子どもたちに突然、「体に良いから、外で遊べ!」と言っても難しいと思います。物事には順序があるように、段階を経て外あそびの良さを分かってもらう必要があると思います。弊会は、その第一として外に出ることに抵抗を感じない策が必要だと考えています。その第一歩として、ホタル観賞会の外に出ること、子どもたちの興味を刺激して、外に出ることの楽しみを分かってもらうことから始めるという活動に強く賛同し支援することといたしました。
是非これからも、このように子どもたちを屋外に自発的に誘う活動を支援したいと思います。また、そこに親子のコミュニケーションの場や、色々な外界のことに興味を持ち自ら外に出る意識を形成できる研究が進んでいくことを期待しています。