6月18日、「子どもの健全な成長のための外あそびを推進する会」は、「子どもの健全な成長のための外あそび推進に向けた提言書」を発表しました(提言の全文はこちら )。本日、同提言を加藤勝信官房長官に手交し、記者発表を開催しました。
「外あそびを推進する会」は、子どもの身体、こころ、そして脳の健全な発育に寄与するという、外あそびの重要な効能 に注目し、日本の子どもたちが、身近な環境で外あそびを行うことができるよう活動を行ってきました。近年、生活環境の変化やテクノロジーの浸透によって、多くの子どもたちにとって、日常的な外あそび体験の確保が難しくなっている現状があります。一方外あそびは、身体的・社会的・知的・精神的・情緒的な成長に重要な役割を果たし、健全・健康な発育に加え、社会の未来に貢献する、自立した人間形成に貢献するもので、政策的な推進が急務となっています。
加えて昨今、新型コロナウイルス感染症パンデミックによる休校措置後のケガの急増や、オンライン化が進む中での若年近視の急増などを受け、子どもたちにとっての外あそびの重要性がますます高まっています。また、少子化の進む日本において、子どもたちの成長を地域・社会全体でどのように支えていくかは重要な課題です。自民党の「Children First の子ども行政のあり方勉強会」が5月28日に発表した第二次提言でも、外あそびの推進が、こども庁の重要な役割の一つとして位置付けられました。
「子どもの健全な成長のための外あそび推進に向けた提言書」は、小倉將信衆議院議員主宰、本会の運営による「子どもの健全な成長のための外あそび推進に関する国会議員勉強会」全4回の成果として、外あそびの推進に向けて国が取り組むべき課題、そしてその対策の好事例を、教育・保育の現場、地域、家庭にわたり包括的にまとめたものです。
本勉強会は、2020年10月に発足し、外あそびが子どもの心身、脳の発達に果たす重要な役割や、外あそび推進の課題、その対策となる自治体、民間団体の先進事例について検討・議論を行ってきました。喫緊の課題に対し、国会議員、自治体、民間企業やNPO団体が一丸となった、前例の少ない先進的な取り組みです。
「子どもの健全な成長のための外あそびを推進する会」 は今後も、国会議員や様々な有識者、民間団体との連携のもと、政府における提言内容の実施の確保、好事例の普及、外あそびの重要性に関する啓発活動を続けていきます。